Data Scientist は、AIでメシを喰うのか?

最近、分析系製品で有名な会社の人と四方山話した。その時に、聴いた話を少し書いておこうと思う。

分析の会社ではマーケット的に…

まぁ、言うまでもないと思うのだけど、分析系の会社と言ってもマーケットから最近では、見向きもされないらしい。
ちょっと前は、統計学とか言ってたはずなんだが、今は、Machine Learning でもダメで、AIをつけないと食いつかないそうだ。

で、有名な、R言語ではない、商用の言語をもってる会社もめでたくAIを名乗ることになったみたい。

そして、必然というか、DNNを扱えるようになるだけではなく、Python で、コードが書けるようになっている。

“Analytics, Data Science, and Machine Learning” で、R が、Python に抜かれたという記事が、"kdnugget"あるのだけれど。

Python overtakes R, becomes the leader in Data Science, Machine Learning platforms

Python, R, Other Analytics, Data Science platform, 2016-2017

それを裏付けるような話ではある。

とはいえ人材は統計学で..

当然ながら、今まで揃えてきた人材は、統計学である。まぁ、機械学習に近いところまでは言っているとしても、基本的には統計学のモデルだし、言語な訳だ。

そこへ突然、AIでDNNなんだから、TensorFlowやPythonでしょうと言われたところで、対応できるわけもなく。。

しかし、当然、新規採用はそちらへフラれるわけで、特に新卒は極端にいえば、Rなんて知りません、TemsorFlowやPythonなら得意です。という人材になるわけだ。

これって結局、統計で解決しようと思うユーザ側の求めるものが変わってしまった、金を出す名目が変わってしまっただけで、別に統計やR言語より、DNNやPythonが優れているという話ではない。

でも、こんなに簡単に、変わってしまう業界なのだということは、結構、びっくりではある。

結局問題は…

解決すべき問題はなんなの、それを解決できたかどうかの検証は、どうやるの? というのは置いといたとして。。。

いやぁ、でもね、結局のところ、一番大変なことは、変わっていないのだそうだ。

データの前処理と後処理と検証。

これは、結局のところ変わらない。しかも、そこに関しては、どの先行企業も、情報を出してはいない。まぁ、出せないのかも知れないけどね。

この先なんだけど。。

統計学のまともな人々のエコシステムが壊されて行かないことを祈る。

あと、AIってこんなんだっけはさておき、DNN とTensorFlowとPythonで、末長く食べられるといいですね!!

まぁ、後者の新卒者の人々が統計学もちゃんと大学で学んでいれば話は変わる気はするのだけれど。。

余談

なんでも、この会社の社員の分析者が自社の利益の推移を景気動向と一致していることを見つけたらしい。 本当がどうかは検証してはいないのだけれど。 だとすると、なんだかねぇ。。