FPGA Cloud で、2匹目の泥鰌は狙えるのか?
FPGA Cloud で、2匹目の泥鰌は狙えるのか?
なぜか、Intel AlteraとXilinxの開発者向けイベントに出たので、内容はとりあえず置いといて感想だけ書いておきます。 どっちが、何を、どうした的な話は書かないので、すみません。 両方の話から、こんな風にしようとしてるのかなぁという、感想を書きます。
インテル® FPGA テクノロジー・デイ
ザイリンクス開発者フォーラム 2017
私の知識
FPGA の技術的なことは、ほとんどわかりません。X86 サーバのインフラ周りとか、GPUやFPGAの基本的な存在意義みたいなのは知っていると思いますが。ただ、そういう立場の人間にも、声がかかったりすること自体、結構、面白いなぁと思っていってきました。なので、ガチな開発者の方とは全く違った感想になってると思います。
Cloudのお話
Amazon EC2 F1 インスタンス がローンチされてます。で、ここで、FPGAのIPをマーケットプレイスで売れるということになってます。
これって、FPGAの世界で初めてと言っていい出来事なんだそうです。なんか、どんどん作ってガンガン売って金稼ごうゼェーー! みたいな、講演を聞いて、何とかビジネスセミナー見たいだと思ってしまったのは事実だけど。。
いずれにしろ、Cloud での開発と同時にIPを簡単に配布して、しかも課金できる仕掛けができたっていうのが、大きな出来事ってことみたいです。そうなると、既存の開発者の人たちに働きかけると共に、いかに、開発者を増やすかがマーケットの勝負になるんでしょうね。
ということで、C/C++ などの言語から、FPGAの回路設計に落とし込めるよってツール(高位合成)が重要になってくるのかな。無償化やOSSで自由に使えるという部分を増やして、面を広げようという気持ちを感じました。
Deep Learning
じゃぁ、何のIPがいいのかって話になると、やっぱり、Deep Learning を狙っているようです。さっきの、ばらまく系も、CUDAを参考にして、やってるような気がしましたねぇ。
確かに、GPUだけでは、解決できないということで、TPUやFPGAで、推論の部分を行うクラウド事業者の情報が出てますから、ここを狙うっていうのは、正しいと思います。
しかし、これ、二匹目の泥鰌狙いだと思うんだよなぁ。そもそも、DNNでお金が稼げるキラーアプリみたいなのがない状況なので、将来的な展望はよくわからないと思ってるんです、個人的には。。。
ただ、GPU一辺倒っていうのは、健全ではないと思うので、広がると面白いなぁとも思ってます。
DNNのモデルは各社から提供される流れ
今のところ、DNNのモデルは各社から提供されるみたいです。それを使って、TFとかCafeとかから使えるようにするみたいでした。とはいえ、使い勝手はどの程度良いのかは、私には、わかりませんが。
でも、モデルを自分で作成したければ、できるわけだし、とはいえそういうことをする会社はそんなに多くはない気もするし。。
どーなんすかね。。
色々、試せることが増えるのは良い
閑話休題、FPGAを、色々な言語で試せるようになるのは、いいことだと思うので、じゃんじゃん、やってほしい。 開発者の選択肢が増えるのは、嬉しいことだと思う。
ただ、これって、結局のところ、X86で起きた手法の繰り返しを狙ってるのかなぁとも思う。制約が多い時には、最適化とか効率良いソフトの設計と実装ができないとだめで、開発者でもできる人は限られるので、量的には増えないんだけど。簡単にかける方向で開発者を増やしていってアプリを量産できるようになると、富豪的なハードで解決するようになってきてしまい、チップやら何やらが儲かるようになる。
ま、それも正しいんだろうけれど。
はたして、FPGAで可能なのかはわからないです、私。
おまけ
お弁当の写真で、終わりにしたいと思います。