必要悪なストレージ

ストレージは、悩みの種だ。
ともかく、トラブルが起きると生命を削られる。なにより解決策が、サービスの停止を伴うものが多くたまらない。
アプライアンスは、保守性や他のインフラの費用と比べると、ネットワークを除けば、価格性能比は最悪だ。

OSS HDFS は、NFS 使ったりしなければ、No Posix のデータストレージとして使えるとおもっている。 data center を借りて、ある程度の規模で運用している、情報処理部門のユーザ部門なら、自前で運用できるとも思う。
メーカに責任を全て押し付けて、絶対治せみたいな文化から、OSS への文化的な壁は乗り越えないとダメだけど。

なんでも、置けるわけではないが、ここへ置く事で、システム全体としては救われていくストレージ領域は、おおい。

ただし、Hadoop と呼ばれる処理系に関しては、一般的なユーザ部門が、自前で運用が持続可能なのか疑問がある。たとえ、サポートベンダーをつけたとしても、現時点ではハードルが高いと感じている。

ただ、SIer や、請負ベンダーに、運用含めた持続性を頼ると、アプライアンスメーカから、そちらへの工数費用が移行するだけで、本質的には何も変わらないことになる。

その問題に関しては、まだ、自分なりの答えは出てないし、現在進行形で、試行錯誤なのだけど、ボンヤリと、カタチは見える気がしている。

蜃気楼じゃないと良いんだけどなぁ。

少なくとも、プロパーがやれば良い、とか、クラウドサービスにすれば良い、というような、局所的な解決策ではないのは、確かだと確信に近いものは産まれている。

OSS は、スタートアップが有効活用しているのが、目立つし、Web系で多様なソフトを使い、作り、モデルを実証している様が喧伝されている。
アッサリ目を眩まされて、目移りしたり、手を出さないとと、思う周りの人が増えて、それは、ナカナカ愉快だなぁと眺めていたりする。
メーカの持ってくるパンフレットばかり見てるよりは、はるかにましだと思う。

自分の仕事が、スタートアップ達と違う点は、持続性をどーやって維持するか、維持する為のリスクをどこでとるか? なのだろうと、つくづく思う。

同じモデルも、あてはまるけど、真似しても上手くいかない。
こういう真実は、一般的すぎて、何時も、何かを始める時には、都合よく忘れてしまうものだ。